H-kujira2025 NO.6 勧奨退職の廃止


◆◇◆ 2025H-kujira 6 勧奨退職の廃止

◆◇◆     2025年 8月25日(月)発行

◆◇◆         文責:埼玉高等学校教職員組合 書記長 嶋田


***  目 次 ******************************************************************

1.県教委関連

①勧奨退職の「廃止」 平均52歳460万マイナス

②多忙化解消・負担軽減検討委員会8月22日(金)

③共学化意見交換会8月23日(土)

④総務事務システムの改善

⑤採用試験での「障がい者」

2.日教組

①全国代表者会議8月20日(水)

②関東ブロック「カリキュラム編成講座」8月22日(金)~23日(土)

③組織拡大会議25日(月)

 

1.県教委関連

①勧奨退職の「廃止」 平均52歳460万マイナス

2026年度人事異動は基本は例年通りで変わらず、一方で県・県教委は勧奨退職を「廃止」します。※厳密には廃止ではありませんが、廃止と表現します。

このかん水面下で協議してきましたが、20日(金)の人事校長会で校長に流しました。

以下3点です。

・来年度の勧奨はしない

・制度はなくさない

・ただし「余地」を残す

現在、勧奨退職は全退職の8%140人。勧奨は別の言い方でいえば「肩たたき」、給与の高い人に早めに辞めてもらうことで総人件費を圧縮し、若い人を雇うのが目的。

ところが現在、人不足のなかで勧奨を行う状況ではない、ということ。この理屈は正しく、私たちも理解はするものの、4月来、勧奨退職制度の存在を周知してきたのを、年度途中で廃止するのは認められない、と反対の立場で協議してきました。

なお勧奨の平均は52歳、退職手当上乗460万円。総計5億4000万程度です。

「余地」を残したのは、私たちが協議で全面反対した成果とも思われますが、勧奨退職を検討される方は私たちが県教委と全力で交渉し「余地」に当て嵌めたいと思いますから、必ずご相談ください。

※もう一つの組合は全国教研の埼玉開催で忙しかったようです。

②多忙化解消・負担軽減検討委員会8月22日(金)

24日(日)のラインでも報告致しましたが、超過勤務を減らすための具体を求めて発言しました。/秋の確定交渉で継続して県教委と交渉・協議していきます。

※別の組合の主張の中心は教員の人数を増やせ、でした。

③共学化意見交換会8月23日(土)

各紙報道されていますが、反対派の意見はけっしてスマートではなく、「ネトウヨ」のような内容もあり、この圧力に県教委は応えていることがしみじみわかりました。

「女性が入ってくると、成績が落ちる、伝統が失われる」と男子校OBが訴えていました。女性の別学賛成派は苦笑いしていました。弁護士の浦高同窓会会長も、プライバシーに関わる際どい話をするなど、心配・大丈夫かな、でした。県教委は議事録から削除する、と発言しました。興味深いのは共学反対の方々はこうした「暴論」を批判しないことです。

※もう一つの組合の動きはまったくないと思われます。

④総務事務システムの改善

こちらも8月22日(土)のラインで流しましたが(未登録の方は登録をお願いします!)、ようやく各月の超過勤務時間が確認できるようになりました。

⑤採用試験での「障がい者」

本日のラインです。採用試験に参加された方から報告がありました。

「受験番号」が黒板に張り出され、「各受験区分」が書いてあり「障がい者特別選考」が表示されていた、ということです。

児童・生徒の学力検査では受検者のプライバシーの配慮がなされており、同じことがあったら「事故」ではないか、と思います。

今後、県教委に改善を求めます。

2.日教組

①全国代表者会議8月20日(水)

9月に予定されている日教組大会に向けた前段の会議の位置付けです。

羽田委員長が参加しました。

②関東ブロック「カリキュラム編成講座」8月22日(金)~23日(土)

8月23日(土)のラインです。/文科が定める標準時数よりも多くの授業が全国の学校で行われている実状をどう改善するか。中教審でも話題となっている課題ですが、今後も継続です。高校現場も小中が目一杯授業をしている状況では7時間目・土曜授業の発想になるでしょう。

③組織拡大会議25日(月)

ただいま、日教組で参加中。後日、報告いたします。

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